月: 2026年9月
ドラゴンクエストの元ネタ
大きいのはこの2本です。
- 『Ultima(ウルティマ)』
→ 見下ろし型のフィールドを歩いて、町・城・ダンジョンを探索する部分。堀井氏自身、Ultimaに強く刺激を受けたと語っています。 - 『Wizardry(ウィザードリィ)』
→ モンスターと戦う、経験値を稼ぐ、レベルアップして強くなる、HP・MP・能力値などのRPG部分。堀井氏は特に「戦って成長するレベルアップシステム」が大きな影響だったと話しています。
つまり、かなり乱暴に式にすると、
ドラクエ ≒ Ultimaの冒険世界 + Wizardryの戦闘・成長 + 堀井雄二のADV的ストーリー + 鳥山明のデザイン
です。
さらにルーツを遡ると、
Dungeons & Dragons(1974)
↓
Wizardry / Ultima(1981)
↓
ドラゴンクエスト(1986)
↓
大量のJRPG
という系譜になります。Wizardry自体がD&Dから強く影響を受けていたことも、Wizardry開発者Robert Woodheadが語っています。
面白いのは、ドラクエは単に洋RPGをそのまま持ってきたわけではなく、**「難しいPC RPGをファミコンで誰でも遊べる形に作り直した」**ところです。コマンド選択式UIなどには、堀井氏がそれ以前に作っていたアドベンチャーゲームのノウハウも入っています。
なので元ネタ度で並べるなら、1位 Wizardry、2位 Ultima、さらに祖先がD&Dという感じですね。
ちなみにここから掘るともっと面白くて、**スライム、勇者、竜王、ロト、ぱふぱふ、メタルスライムなど「ドラクエ固有に見える要素の元ネタ」**も個別にかなり辿れます。
ゼルダの伝説の元ネタ
| 元ネタ・影響 | ゼルダに入ったと考えられる要素 |
|---|---|
| Ultima | 広いフィールドを自由に探索するRPG的な感覚 |
| The Black Onyx | 剣と魔法、成長・装備を強化して冒険するRPG要素 |
| インディ・ジョーンズ | 宝探し・遺跡・冒険映画的なワクワク感 |
| ピーター・パン | リンクの緑色の服、長い帽子、妖精・エルフっぽい外見 |
| 宮本茂の少年時代の探検 | 森・洞窟を自分で歩いて秘密を見つけるゲーム構造 |
| 西洋ファンタジー | ハイラル、剣、盾、魔法、姫、怪物などの世界観 |
宮本茂本人は任天堂のインタビューで、当時『インディ・ジョーンズ』などの冒険映画が人気だったことに触れ、**「剣と魔法の世界で、宝探しをするアドベンチャーゲーム」**を作ろうとしたのがゼルダの始まりだったと話しています。
さらに宮本は、当時のPC RPGでプレイヤー同士が「自分の剣士がどれだけ強くなったか」「どこで何を見つけたか」を電話で情報交換しているのを面白いと思ったとも説明しています。つまり、RPGの成長要素+情報を自分で探す冒険を家庭用ゲーム向けに再構築したわけです。
ゲームとして一番「元ネタ臭」が強いのは
個人的には、
Ultima + The Black Onyx → 初代ゼルダ
の流れが一番分かりやすいです。宮本がこの2作品から影響を受けたという証言も残っています。
ただしゼルダ最大の特徴である、
「いきなりフィールドに放り出される → 好きな方向へ行く → 洞窟を発見する → アイテムで行動範囲が広がる」
という部分は、宮本自身の子供時代の探検体験がかなり大きいです。京都近郊の森や洞窟を探索した経験をゲームにした、と繰り返し語っています。
そして面白いのがリンクのデザイン。宮本はリンクの大きな耳と長い帽子について、ピーター・パンを連想し、ディズニーが好きだったのでそこから影響を受けたと語っています。
なのでかなり雑に系譜を書くと、
Ultima / Black Onyx
+ インディ・ジョーンズ
+ ピーター・パン/西洋ファンタジー
+ 宮本茂の洞窟探検
↓
1986年 初代『ゼルダの伝説』
という感じですね。
ちなみにもっと突っ込むと、『ハイドライド』『ドルアーガの塔』『ドラゴンスレイヤー』と初代ゼルダの類似点もかなり面白いです。こっちは「ゼルダ以前に日本で存在したアクションRPG」を並べると、ゼルダが完全な無から生まれたゲームではないことがかなり分かりやすくなります。
ToHeart3 – 未来の約束
『ToHeart3 – 未来の約束』完成しました。
『ToHeart』『ToHeart2』の世界とキャラクターたちを受け継ぎながら、新たな主人公、新たなヒロイン、そして新しい物語を描く長編ノベルゲームです。
テーマは、「思い出と未来、そしてもう一度交わす約束」。
懐かしい日常の中で再会する人たち。
新しく出会う仲間たち。
変わってしまったものと、それでも変わらなかった想い。
物語には『ToHeart』『ToHeart2』の歴代キャラクターが登場し、神岸あかり、柚原このみをはじめとしたキャラクターたちと、新たに生まれたオリジナルキャラクターが同じ世界で物語を紡いでいきます。
プレイヤーの選択によってキャラクターとの関係や物語が変化し、それぞれに長編の個別ルートを用意。
楽しい学園生活だけではなく、恋愛、友情、家族、別れ、再会、そして未来へ進んでいくことを描いた作品になっています。
主な特徴
- 『ToHeart』『ToHeart2』歴代キャラクターが登場
- 本作オリジナルキャラクターを追加
- キャラクターごとの立ち絵を実装
- 長編個別ルートを収録
- 選択肢によって変化するストーリー
- 複数のエンディング
- 日常・恋愛・青春・感動を中心とした物語
- 過去作品を知っている人が楽しめる再会やクロスオーバー要素
- 初めてこの世界に触れる人でも楽しめる新規ストーリー
昔、大切だった人。
いつの間にか離れてしまった人。
まだ出会っていない人。
そして、忘れたくない約束。
時間が流れても、人の想いは完全には消えない。
これは、過去を懐かしむだけの物語ではありません。
あの日の思い出を抱えたまま、それでも未来へ進んでいく人たちの物語です。
――いつか交わした約束の、その先へ。
『ToHeart3 – 未来の約束』
ここから、新しい物語が始まります。
